10Oct
自家組織乳房再建手術当日
さて、いよいよ手術当日。
昨夜は睡眠導入剤を飲んで眠りにつき今朝5時くらいに目が覚めた。
6時以降は水分摂取禁止なので早めに起きてお水を飲んでおかなければ、
手術の後数時間はお水が飲めないので飲めるうちに飲んでおきたい。
窓から朝日を眺めつつペットボトルをあけてお水を飲む。
2017年1月の乳がん告知から手術入院は5回目だ。
1.センチネルリンパ節生検で1泊2日の入院(通常入院まではしない検査みたいだけれど、かなり痛い検査なので全身麻酔でしましょうか、ということで大事をとって1泊2日)
2.左乳がん切除、同時にエキスパンダー挿入手術
3.エキスパンダーからシリコンインプラントへの入れ替え手術
4.乳輪乳頭再建手術
5.そして今回の自家組織再建手術
妊娠出産での入院はしたけれど(自然分娩1回、帝王切開2回)
もともとあんまり風邪もひかないし身体が頑丈なのが取り柄だと自分では思っていたので、
まさかこんなに何度も手術入院するとは!
昨晩、消灯後の病室でチョコレートケーキを食べる夢を見たのだが、
かなりリアルな夢で美味しいチョコレートケーキだったので目が覚めた瞬間に頭が混乱(笑)
手術先日の21時以降は一切飲食禁止で食べてしまうと手術が出来ないのに本当だったらヤバイよな。
「え?うそやん夢やんな?ホンマに食べてないよな私(;・∀・)」
ってなってしまったわ。
なんだろう、いけないと言われるとやりたくなる的な心理が夢に現れたのか?
夢って不思議。
とりあえず、本当に食べてなくて良かったぞと。
手術開始はあさイチなので、
7時すぎくらいになると看護師さんが手術着や着圧タイツを持ってやって来て、
検温をしたり血圧を測ったり、手術着に着替えたり着圧タイツをはかせてもらったり、
髪の毛を三つ編みにしたりしていると、麻酔科の先生がやって来て色々説明をして下さった。
お腹をかなり大きく切り取る手術なので手術中の麻酔に加え、
手術後も硬膜外麻酔で痛みをコントロールするらしい。
その後、形成の先生がルート取りにやって来た。
私の血管は細いらしく、去年の手術の時の研修医の先生は針がなかなか入らなくて苦労していらしたけど、
今回は結構普通に入ったので一安心(針が入らず血管をぐりぐりされると痛いんだよな・・・)
そうこうしているうちに8時30分になり母と妹と長女が到着。
今回の手術は長丁場だし、その間待ってもらうのも一人では大変なので交代制で待機してもらう。
予定では8時間くらいと言われているけれどどのくらいの時間になるのだろう。
9時前になり妹と長女に見送ってもらって手術室へ向かう。
もう5回目になるけれど、やっぱり手術室の雰囲気って緊張するなぁ。
入口で病棟の看護師さんからオペ室の看護師さんに引き渡しをされて名前を確認したあといよいよ手術台へ。
靴を脱いでゆっくり台に寝てあれやこれや装着してもらってあとは私は眠るのみ、
先生方どうぞ宜しくお願いします・・・。
・・・
・・・
・・・
手術は12時間かかったらしい。
朝9時に手術室に入って、目が覚めると夜21時だった。
手術室で目が覚めたかどうかは覚えていない、気が付くと病室にいて家族にかこまれていた。
腹部(皮弁採取部皮下)から左右に1本ずつと胸部皮下1本、
と計3本ドレーンが入っていて背中に硬膜外麻酔の管が入っている。
尿道カテーテルも入っていたのでなんか体中管だらけ、
痛みは硬膜外麻酔でコントロールしているので痛くはなかったのだが、
とにかくお腹がすっごく引っ張られている感じがする!
いや実際がっつり切って引っ張られているのだから当然か。
主治医と他の形成の先生方が病室に来てくれて手術の説明をして下さった。
血管はいい感じに繋げたらしい、
あとはこの後4時間おきに新しいお胸の血流のチェックをして1週間問題なければ安心との事。
許可が出るまではベッド上安静だ。
そして寝る姿勢はお腹を伸ばさないように膝の下にクッションを敷いて寝るようにと。
こんな感じですな。(図がわかりにくくてすまないw)
これがまた、だんだんクッションがずれてきて少し寝にくい。
主治医の説明のあと家族は帰宅。
その後、手術で12時間も寝ていた(?)ってことは今夜眠れるのだろうか、等と考えつつお水解禁の時間を待つ。
手術後あまり身体を起こさなくても飲めるようにペットボトルにつけるストローをつけておいたのだ。
看護師さんがもうお水飲んでもいいですよ~、と来てくれたので、
「あ、そこにストローつけて置いてあるんですお水。」
とペットボトルを取ってもらった。
がしかし!ストローを吸っても吸ってもお水が出てこないではないか!!!
どういうこと?!
と思ってよく見たら、吸い口の下部分に市販のストローをくっつけないといけないのにそれをつけていなかった!
そりゃあ、、、お水出ないよな、、、。
仕方なく、看護師さんにベッドを起こしてもらい蓋を外して直接ペットボトルからお水を飲むというね。
まあどうにか起き上がれたんだけども、意気揚々と準備していた意味なかったよね。
ベッドを起こしてもらって座った姿勢になるとやはりお腹が痛い。
そして自分のアホさに笑ってしまってさらにお腹が痛い(笑)。
0時になると先生が胸の血流のチェックに来て下さった。
超音波で血流を調べる機械で左胸の血管をつないだ部分をチェックするのだが、
なんか小型の箱みたいなのにペンのようなものがついているやつで、胸(チェックする部分にマジックで印がつけてある)
にゼリーを縫ってペン先をあてると「どくん、どくん、、、」みたいな感じの血の流れる音が聞こえるのだ。
おなかの血管とお胸の血管を繋いでそこに血が流れているってなんか感動。
人間の身体ってすごい、っていうか形成外科の先生ってすごい!
手術してもらうたびに毎回すごいと思うけど今回はほんっとにすごい!
と改めて思ったわたくし。
感謝、感謝、感謝である。
血流を確認して、
「また朝方4時に来ますね、起こしたらごめんなさいね。」
と言って帰っていった先生。
12時間の手術を終えてそのあと4時間おきに血流のチェックってどんだけ・・・。
ほんと、ありがとうございます。
マジで足向けて寝られない。
そんなこんなで自家組織再建手術、頑張りました。
いや、頑張ってくださったのは先生方だけど。
私が頑張るのはこの後だな、
頑張って回復するぞ。
2019-10-10-Thuesday
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